昨日より越前焼 村島順さんの個展を開催しています。
急須を中心に、酒器、花器などをご用意しています。
今回やはり見ていただきたいのは、村島順さんの作品の中で最も注目の高い急須たちです。
単窯で焼かれる急須たちは、窯の中での置く位置や焼成方法で異なる一点ものの景色が出来上がります。
それと様々な茶葉に対応したフォルムとサイズの豊富さです。

当店のカフェスペースでは急須で茶農家から届く、2次加工されていない荒茶(ブレンドやカットされてない茶葉)を急須で楽しんでいただくようにしていますが、実際家庭では、ペットボトルの茶の普及や2世帯、3世帯住居の低迷(おじいちゃん、おばあちゃんと住まない事)や、慌ただしい生活などが伴い”急須で茶を入れて飲む”という行為が減ってきているのが現状だと思います。
やはり日本の良き文化を残すためには、急須でお茶を飲むという文化を減らさない事を一人一人が意識していく必要があると思います。

時代が変わりつつある今でも売れる、売れないに関係なく急須の作陶にこだわり、急須と茶という消してはならない大切なものを静かに伝えられている気がします。
村島順さんの急須。
一つ一つ手に取り見ていただけたらと思います。
何か感じていただけたら嬉しく思います。